部屋と刺青シャツとたわし

彼女の家に初めて泊まった日。 元来の油性、ドブネズミもひっくり返るワキ臭、足の匂いで野良猫を追っ払った事もある。 そんなわけで風呂場にあるタワシで体を力強く洗った。 真っ赤な鮮血と激しい痛み、風呂場の外から聞こえるカックラキン生放送の音。 彼女が好きだから、嫌われたくないから、無理をしてでも自分を良く見せたい。 彼女とひとつになった朝。 僕の刺青シャツでテーブルにこぼれた醤油を拭かれていた。 その日はこの曲達を聴きながら朝から晩まで激しく愛しあった。