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未来がないだの死だのとネガティブな歌もパンクでヤラレると元気になるから不思議。このリスト聴きながらまたもや寝落ち。エンドレスループのパンク子守歌で悪夢にうなされることもなくフツーに目覚めることが出来ました👌ヘッチャラ 大好きなお婆ちゃんが亡くなりひどく悲しんでいた少年に彼の父親がちょっとこっちへおいでと少年を近くの公園へと誘いました。 そして公園の脇の花壇に咲いている一輪の若々しい薔薇を指差し父親はこう云いました。 ‘この薔薇はね。お婆ちゃんが亡くなったその日に咲いた薔薇なんだよ。不思議だね。綺麗だろ?’ ‘うん。…じゃあこの薔薇はお婆ちゃんなの?生まれ変わり?’ ‘いやそういうわけじゃない。でも人は亡くなると生きた証しとして必ず何処かでこうして薔薇の花を咲かせるんだよ。不思議だね’ ‘それじゃ僕もお父さんも死んだら薔薇を咲かせるの?誰でも?’ ‘そうだよ。おまえのような良い子だってものすごく悪い大人だってみんな等しく善悪の区別なく同じように綺麗な薔薇の花を咲かせるんだよ。命って不思議だね’ 少年はその場で薔薇の花をじっと見つめて考え込む様子でしたがしばらくして子供らしい素直さでうんと父親に頷いてみせたのでした。 年齢の割に大人びた考え方をする性分であった少年はしばらくの間考えた末に父親のこの話は子供騙しの嘘に違いないと思いました。 ですが父親が何度も云った‘不思議’という言葉だけは強く彼の心に響いていました。命って不思議なものなんだと。 …人は生きている間は決して死の先に何があるかを知ることは出来ない。だから父親が話してくれたような嘘─一種のファンタジーが人には必要なんだと思う。そしてそんなファンタジーのようなものもひょっとしたら本当なのかもしれない。本当に人は亡くなると薔薇の花を一輪咲かせるのかもしれない。命は不思議なものなのだから。 そんな風に少年はその小さな頭に小さな悟りを得たことでようやく安らかな気持ちに浸ることが出来ました。 と同時に父親の嘘がまぎれもなく自分を慰めるための優しい思いやりであったことにも少年は気づいていたのでした。
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