どこかで聞いたクラッシック音楽４（交響曲集）

クラッシック音楽には馴染みのない方も、なんとなく聞いたことがあるクラッシック音楽のプレイリストです。 今回は数名の作曲家の代表的な交響曲を選びました。 交響曲＝シンフォニーの多くは４つの楽章で構成されていますが、今回は１曲の中で特に有名で元気のよい旋律の楽章を選定してあります。同じ曲で他の楽章も同様に有名なものがありますので、下記解説をご確認ください。 また今回取り上げられなかった有名な作品もたくさんありますので、別途プレイリストを作成したいと思います。 #1 L.V.ベートーヴェン作曲　交響曲第５番ハ短調作品67「運命」　第1楽章 おそらく日本で一番有名なクラッシック曲。第1楽章冒頭の部分がこの作品の代表的な旋律として多くの人に認識されている。この4音の旋律は「運命はこのようにドアをたたく」というモチーフであるという説が一般的。この交響曲第5番はその他の楽章も秀逸なのでぜひフルでお聞きください。個人的には歓喜の爆発のような第4楽章がオススメです。 #2 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲　交響曲第40番ト短調 K.550 第1楽章 モーツァルトの作品の中でも特に有名な交響曲で、第39番、第41番「ジュピター」とともにモーツァルトの３大交響曲と呼ばれている。この曲は彼の作品の中で２曲しかない、とても珍しい短調の曲。このプレイリストにある第1楽章冒頭部は不安や嘆きを連想させるため「ため息のモチーフ」と呼ばれている。 #3 アントニン・ドヴォルザーク作曲　交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」　第4楽章 この曲はドヴォルザークが作曲した最後の交響曲。彼がアメリカに3年間滞在している時に、黒人の音楽が故郷のボヘミアの音楽に似ていることに刺激を受けて作曲した曲。新世界とはアメリカのこと。このプレイリストで取り上げていない第2楽章の旋律も有名で、日本では「家路」や「遠き山に陽は落ちて」などというタイトルの曲として下校放送の使用曲などで知られている。 #4 L.V.ベートーヴェン作曲　交響曲第7番イ長調作品92　第1楽章 クラッシック音楽ファンからは「ベト７」と呼ばれている、最近あちこちで耳にする機会が多い曲。この第7番はベートーヴェンの交響曲の中でも、第3番「英雄」や第5番「運命」ほどの深刻さがなく、第9番「合唱付」ほど難解ではないため親しみやすい。なんといっても日本ではドラマ「のだめカンタービレ」のテーマ曲として人気が出ており、ドラマの中で第４楽章も使用されている。最近では年末ジャンボ宝くじのTVCMにおいて歌詞付で歌われていた。 #5 ヨハネス・ブラームス作曲　交響曲第1番ハ短調作品68　第4楽章 ブラームスが作曲した４つの交響曲のうちの最初の1曲。ブラームスはベートーヴェンを強く意識してこの曲を作曲しており、音楽関係者にもベートーヴェンの系譜を正統的に受け継いだ名作として「ベートーヴェンの第10交響曲」と絶賛されている。このリストで取り上げた旋律（第4楽章第1主題）もベートーベンの第9交響曲第4楽章の「歓喜の歌」を思わせるものとなっている。サントリーウイスキーのCMにもこの第1主題の旋律が使用されていた。 #6 ロベルト・シューマン作曲　交響曲第３番変ホ長調作品97　「ライン」 第１楽章 シューマンが残した４曲の交響曲のうち最後の作品。出版の順番により第３番となっている。「ライン」はシューマン本人が命名したものではないが、随所にライン地方の雰囲気があふれており、副題としてピッタリとの評価が高い。シューマンは晩年にライン川に身投げしているが、その事実とは無関係。交響曲としては珍しい５楽章の構成となっている。ドラマ「さよならマエストロ」でよく使用されていた曲。 #7 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲　交響曲第５番ホ短調作品64　第４楽章 甘美なメロディーにあふれた、チャイコフスキーの交響曲の中でも最も親しみやすく、コンサートで演奏される頻度が高い作品。2018年にGoogleで実施されたアマチュアオーケストラ団員へのアンケートで、交響曲部門人気No.１を獲得した。個人的には大好きな映画「オーケストラの少女」の冒頭でのストコフスキー指揮の演奏が印象的。ドラマ「リバーサルオーケストラ」メインテーマのベース曲でもある。 #8 L.V.ベートーヴェン作曲　交響曲第９番ニ短調作品125　「合唱付」第４楽章　 ドイツの詩人シラーの詩「歓喜に寄せて」にベートヴェンが追記した歌詞の合唱が含まれる、クラッシック音楽を代表する作品の一つ。日本ではこの曲の演奏会が年末の風物詩となっている。全曲の演奏時間は約70分位でベートーヴェンの交響曲で最長となっており、この曲を収録するためにCD開発時の設定時間が74分とされたとのこと。第9が作曲された時期、ベートーヴェンはすでにほとんど聴力を失っており、初演終了時の聴衆の大喝采に気づかず、アルト歌手に教えてもらったとのエピソードあり。 2024.8.13更新：　#5 ブラームス交響曲第1番　第4楽章　配信停止のため差し替え 2024.9.6更新：　#5 ブラームス交響曲第1番　第4楽章　ハイライト再生箇所が変更されたため差し替え