2020年はベートーヴェン生誕250周年。
1770年12月16日、神聖ローマ帝国のボン(現:ドイツ)で産まれたルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
古典派音楽でもあり、ロマン派音楽の先駆者とも言える時代に活躍した、日本では「楽聖」とも呼ばれている、ウィーンを代表する作曲家でありピアニスト。
活動期間は1792年~1827年。
ベートーヴェンはマリーアントワネットの兄、ヨーゼフ2世が在位中の神聖ローマ帝国に産まれた。当時フランスで産業革命が始まった頃である。
音楽一家で、ベートーヴェンの父がいち早く才能に注目。ステージママならぬステージパパだった。しかし音楽教育のためならば虐待も厭わない、またアルコール依存症で職を失い、ベートーヴェンの収入に頼るなど、ダメな父親でもあった。そういった家庭環境がベートーヴェンの人格に影響を与えたことは想像にたやすい。
ベートーヴェンが音楽活動を始める少し前にフランスではフランス革命が起き、その影響はヨーロッパ全土に広がっていった。
ベートーヴェン自身は、フランス革命の自由・平等・博愛に共感しており、自由主義者であった。
有名な「交響曲第9番・合唱」も、シラーの詞に感動し作った曲である。
またナポレオンに捧げる予定であった「交響曲第3番・英雄」を完成させたが、ナポレオンが皇帝に即位したことに腹を立てて、楽曲名を「ボナパルト」から「英雄」に改題したそうだ。
丁度その「英雄」が完成した頃、ベートーヴェンの住む神聖ローマ帝国はハンガリーと合併。オーストリア帝国が成立。その後神聖ローマ帝国は滅亡した。
20歳後半から患っていた難聴が悪化し、晩年には全ろうに。
他の病気も患ったが、作曲は最期まで続けた。
1827年、10番目の交響曲を制作するも、未完成のままオーストリア帝国のウィーンにて生涯を閉じた。58歳。
今回はそんなベートーヴェンの名作中の名作を集めてみた。
フランス革命の影響がヨーロッパ全土に拡大、貴族社会から民衆主導の時代になっていった背景や、ベートーヴェンの生い立ちによる性格などを考えながら聴いて欲しい。
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