眠りに着く前によく考える事がある。私に接した人達は今どこで何をしているのだろうか。
何処の街にも幾つかのカラオケボックスが出来、毎日のように仲間と歌い踊った。
時折、カメラの視覚に入り熱い接吻からブラウスの隙間に手をしのばせ肉バットでテーブルの上のドリンクを倒してしまった事もあった。
夏は海。
海パンとバスタオルを片手によく江ノ島へ出かけた。
今ほど規制がなく腰にタオルを巻き海パンに履き替えるのだが、いたずらな風も多かった。
日焼けした体と対照的に真っ白なティンポ。
帰りの際に困るのが皮の中に入った砂。
シャワーを浴びて帰ればいいのだがなんせ金がない。
家路へ急ぐ道中の楽しみが公園の水道。
腹が膨れるほど水を飲み夕闇の風を全身に受けた。
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