1969年、《TVスター俳優》のリック・ダルトン ( レオナルド・ディカプリオ ) と 彼の専属スタントマン クリフ・ブース ( ブラッド・ピット ) は 業界の《浮き沈み》を味わっていた……
1950年代に TVドラマで 当たり🎯、60年代に入り 映画に進出したけど、今はTVドラマのゲストスターが 主な仕事……⤵
キャスティング・ディレクターのマーヴィン・シュワーズ ( アル・パチーノ ) から
「思いきって イタリア製の西部劇に出てみないか?」
と 声をかけられ 落ち目の悲哀を味わう ⤵
ところが イタリア映画で大成功!
リックは イタリア人妻を伴い帰国。
しかし、リックとクリフには分かっていた…
リックにはクリフを《抱える》余裕は無く、二人 別々の行動を取らざる得ない事を……
その頃、隣に住んでる ロマン・ポランスキー監督 ( ラファル・サヴィエウッチャ ) と 女優のシャロン・テート ( マーゴット・ロビー ) 夫婦の元に 悪魔が忍び寄っていた……
チャールズ・マンソン という悪魔の息がかかった《行動部隊》が……
その日は 運命の8月9日……世界を震撼させた《戦慄の夜》……
《監督第9作目》『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、実際の事件を元に作られています。
チャールズ・マンソンと彼の《マンソン・ファミリー》による《女優シャロン・テート殺人事件》です。
調べてみれば 分かりますが、実に陰惨な事件です。
映画は、この事件をクライマックスに クエンティン・タランティーノ監督の《想い》が疾走して行きます。
クエンティン・タランティーノ監督は インタビューでこう語ってます。
「年配のベテラン俳優と仕事した時、
《ちょっと俺の相棒も使ってくれないか》
と 彼のスタントダブルを長年務めている男を紹介されたんだ。
二人は一心同体で、年老いた今も 同じ服を着て、同じ髪型をして、同じ仕草をする。
それを見て こんな二人の映画を作りたいな……
と思った 。そこから リックとクリフのキャラクターを作っていったんだ。」
「僕はもう一度、シャロン・テートに《命》を与えたかったんだ。
調べれば調べるほど、彼女は《あの惨劇》でしか知られていない。
僕は彼女をドラマの中のキャラクターにしないで、シャロン自身として普通にただ なんでもない日常を楽しませてあげたかった……
それを見て みんなに《人として》シャロンに共感して欲しかったんだよ。」
「リックは 自分が時代に取り残された気持ちになって 嘆いているけれど、《大成功》じゃないけど 《自分が思ったより 良い仕事》をしている事を 受け入れていく……
僕もリックのように、長年 業界に居て 《今も世間に届く声》を持っているのか不安になる。
僕は必ずしも 映画に自分の心情を込めなければいけない…とは思わないけど、
この映画で《アーティスト》として自分の魂を むき出して見せたつもりだよ。」
と 語っています。
映画はタランティーノの《想い》《優しさ》が詰まってます。
ネタバレになるから言えませんが、2019年のベストの一本です。
タランティーノの好きな世界だから、キャラクターの作り込みが 素晴らしく、まさに濃厚なフィルムに仕上がってます。
実在の人物も多く 登場し、
有名人役も
《スティーブ・マックイーン》……ダミアン・ルイス『ホームランド』『ドリームキャッチャー』
《ブルース・リー》……マイク・モー『ストリートファイター 暗殺拳』
《サム・ワナメーカー》……ニコラス・ハモンド『TVシリーズ版 スパイダーマン』
《チャールズ・マンソン》……デイモン・ヘリマン『ローン・レンジャー』
他にも
マイケル・マドセン
ダコタ・ファニング
ジェームズ・レマー
ゾーイ・ベル
カート・ラッセル
等が出演しています。
『イングロリアス・バスターズ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
が好きな人には必見です!
2019年 サマーシーズン最大の話題作
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
是非、お楽しみ下ちい😘
…もっと見る