オリンピック、パラリンピックが、とっぴんぱらりのぷう と終わった2021年 なとぅ。
ようやく映画館も、待機中の《仕込みケチれば、上がり知れてんべ!》大作が続々公開!
資金回収の為なら、1年ぐらい寝かせるのは当たり前!
「トモダチナラアタリマエ~」と《カツラ》のアルシンドの様に、上映されました。
(尚、本プレイリスト、セレクトされた映画が、必ずしも《陽のあたらなない》とは限りません <(_ _)> )
(公開日は、当然 日本での公開日です。)
① 『ひらいて』(21年)…… 2021年10月22日公開
監督:首藤凜
出演:山田杏奈 | 作間龍斗 | 芋生悠
《夕立ダダダダダッ》(劇中挿入歌)
作詞・作曲・編曲 小田切 大
夕立ダダダダダッ 突然の大雨に
走り出す人々 ビショビショ濡れながら
屋根を探した
きっと二人は いつまでも たどり着かない
夏はまだ始まったばかりなのに
いつも終わりをイメージさせるよ
湿った空気 売店の氷の文字が揺れる
何かしゃべるそばから 僕らがいる景色が
思い出に変わってゆく
ソンな事は 君は 一つも気にしてないみたい
普段着の君 去年よりもオシャレになった
明るく見える笑顔 きっと僕の為じゃない
変わる事なんかないのに (君が好き)
夕立ダダダダダッ 突然の大雨に 走り出す人々
ダッシュダッシュ 無意識に
つないでいた手
たとえ君は 気まぐれだとしても
僕のこの胸のドキドキは誰も
邪魔できやしない
ビショビショ濡れながら 屋根を探した
きっと二人はいつまでも たどり着かない
『夕立ダダダダダッ』は、劇中発表会のダンスシーンにかかる曲です。
芥川賞受賞作家・綿矢りさの同名ベストセラーを映画化した本作。
明るくて人気者の女子高生・木村愛(山田杏奈)は、地味なクラスメイトの男子《西村たとえ》(作間龍斗)にずっと片思いしていた。
寡黙で目立たない彼の魅力を知っているのは自分だけだと思っていたが、
彼には秘密の恋人がいることを知ってしまう。
相手は、《一型糖尿病》の持病のある大人しい美雪(芋生悠)。
嫉妬と悔しさに突き動かされた愛は、美雪に近づき友達になり
様々な関係性を揺さぶり、自分も破滅的に壊れていく…
……どうも座りが悪く、痛い映画。
作品そのものは悪くないし、なかなか面白い…と、思うが
全体の《痛さ》《息苦しさ》に辛くなります。
挿入歌の『夕立ダダダダダッ』の《坂系アイドル》っぽい明るさが救いです。
病気の為、友達ができにくい 新藤美雪役の芋生悠(いもう はるか)は、
次世代《木村多江》の雰囲気があり、その《儚い》感じは伸びていきそうな予感。
もちろん、褒め言葉ですよ😄
調べたら『ベイビーわるきゅーれ』の監督 阪元裕吾の『ある用務員』(21年)のヒロインの娘だった。
気がつかなかった…観直さないと。
『ある用務員』は、入場者全員に《ほぼ》パンフレットを配っていた。凄いサービスだった。
阪元裕吾監督!応援してるぜ!
②『ベイビーわるきゅーれ』(21年)……2021年7月30日公開
監督:阪元裕吾
出演:髙石あかり | 伊澤彩織 | 三元雅芸 │ 本宮泰風 │ ラバーガール( 飛永翼 & 大水洋介 )
今年一番の傑作!やべぇ、早く2が観たい……製作されるかは知らんが 😅
深夜テレ東系のユルいドラマの合間に、ものすごいアクションが入ります。
(二人がだべるセリフが若干聞き取りずらいが、雰囲気でわかるから ま、良いやな)
アクション好きの男性はもちろん、コミ障のあるティーンの殺し屋女子の友情は、女子ウケするのは間違いない。
また、メイド喫茶でのアクションは、海外にも受け入れられると思われ
2020年年代の重要な映画になる可能性もあります。
チャンスがあれば、是非 御覧下さい。
おすすめします。
《ストーリー》
高校卒業した杉本ちさと(髙石あかり)と、深川まひろ(伊澤彩織)には、殺し屋という裏の顔があった。
彼女たちは、組織から委託される《人殺し》はそつなくこなすが、
社会に溶け込む為の仮の職業、アルバイトではことごとく失敗。
日常の生活能力も低く、公共料金や年金・税金等の支払いが遅れることも少なくなかった。
それでも ちさと は、かろうじてアルバイトをしていたが、
コミュニケーションそのものが苦手なまひろは徐々に孤立を深めていく。
やがて二人の《仕事》が、ヤクザ(本宮泰風)との関わりをうみ、
個人的な闘いに発展していく……
必見です。
③『ラン・ハイド・ファイト』(20年)……2021年7月18日公開
監督:カイル・ランキン
出演:イザベル・メイ | トーマス・ジェーン『ミスト』| ラダ・ミッチェル『サイレントヒル』
《スクールシューティング》に立ち向かうのは、父親から《ハンター》の心得を学んだ女子高生!
こういうの好きなんですよ。でも、なんて言ったって学生ですから、《無双》展開にはなりません。
傷つきながら、迷いながら、みんなを救う行動にでます。
『パニッシャー』(04年)、『ミスト』(07年)のトーマス・ジェーンが父親役で
学校の外から、娘を《援助》します。
アマプラで、土曜日の夜にでも どーぞ。
この映画で、印象的に使われるのが『明日なき世界』(原題: Eve of Destruction)。
”Eve Of Destruction”は、直訳すると「破壊の前夜」
内容が強烈であるという理由で放送禁止になりましたが、かえって関心を引き全米1位を獲得しました。
オリジナルは、バリー・マクガイアの1965年の曲。
映画では、ジュリー・ミンツのカバーが流れますが、
無いので、映画の雰囲気のあるカバー曲を。
《歌詞》
The eastern world, it is エクスplodin',
↓
(この英単語、不適切だって)
Violence flarin', bullets loadin'
You're old enough to kill but not for votin'
You don't believe in war, what's that gun you're totin'
And even the Jordan river has bodies floatin'
But you tell me over and over and over again my friend
Ah, you don't believe we're on the eve of destruction
Don't you understand, what I'm trying to say?
Can't you see the fears that I'm feeling today?
If the button is pushed, there's no running away
There'll be no one to save with the world in a grave
Take a look around you, boy, it's bound to scare you, boy
And you tell me over and over and over again my friend
Ah, you don't believe we're on the eve of destruction
Yeah, my blood's so mad, feels like coagulatin'
I'm sittin' here, just contemplatin'
I can't twist the truth, it knows no regulation
Handful of Senators don't pass legislation,
And marches alone can't bring integration
When human respect is disintegratin'
This whole crazy world is just too frustratin'
And you tell me over and over and over again my friend
Ah, you don't believe we're on the eve of destruction
Think of all the hate there is in Red China
Then take a look around to Selma, Alabama!
Ah, you may leave here, for four days in space
But when you return, it's the same old place
The poundin' of the drums, the pride and disgrace
You can bury your dead, but don't leave a trace
Hate your next-door-neighbour, but don't forget to say grace
And you tell me over and over and over and over again my friend
Ah, you don't believe we're on the eve of destruction
And you tell me over and over and over and over again my friend
Ah, you don't believe we're on the eve of destruction
Ah, you don't believe we're on the eve of destruction
《ストーリー》
幼少時から軍人の父(トーマス・ジェーン)のもとでサバイバル術を学んできた、女子高生のゾーイ(イザベル・メイ)。
父とのハンティングを楽しんでいた彼女だったが、母の死をきっかけに父娘には溝ができていた。
父と口論となり彼女が憂鬱(ゆううつ)な気分のまま登校したある朝、突如テロリストが校舎に乱入し生徒が襲われる。
たまたまトイレにいて銃撃を逃れたゾーイは、校舎の外へ逃げ出すが、
校内に残されている多くの友人を救い出そうと校舎内に戻り、テロリストたちに戦いを挑む……
④『老後の資金がありません!』(20年)……2021年10月30日公開
垣谷美雨 原作の映画化。
監督:前田哲
出演:天海祐希 | 草笛光子 │ 松重豊 | 新川優愛 │ 毒蝮三太夫 │ 若村麻由美 │ 三谷幸喜 │ 哀川翔
家計に無頓着な夫の章(松重豊)、フリーターの娘まゆみ(新川優愛)、大学生の息子・勇人(瀬戸利樹)、と暮らす平凡な主婦・後藤篤子(天海祐希)は、
あこがれのブランドバッグも我慢して、夫の給料と彼女がパートで稼いだお金をやり繰りし、コツコツと老後の資金を貯めてきた。
しかし、亡くなった舅(しゅうと)の葬式代、
パートの突然の解雇、
娘の結婚相手(加藤諒)が地方実業家の御曹司で豪華な結婚式を折半で負担、
さらには夫の会社が倒産と、
節約して貯めた老後の資金を目減りさせる出来事が次々と降りかかる。
そんな中、章の妹・志津子(若村麻由美)とのやりとりの中で、
篤子は夫の母・芳乃(草笛光子)を引き取ることを口走ってしまう。
芳乃を加えた生活がスタートするが、芳乃の奔放なお金の使い方で予期せぬ出費がかさみ、
篤子はさらなる窮地に立たされてしまう……
「老後の資金がありません~」と、実に今風なキャッチーなタイトルで、ヒット!
⑤『レミニセンス』(21年)……2021年9月17日公開
監督:リサ・ジョイ
出演:ヒュー・ジャックマン | レベッカ・ファーガソン | タンディ・ニュートン │ ダニエル・ウー
『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督の弟の脚本家のジョナサン・ノーランの妻の脚本家のリサ・ジョイが
初めて、映画のメガホンをとった監督デビューのヒュー・ジャックマン主演作『レミニセンス』
これは《回想》という意味のタイトルどおりに “ 記憶 ” にまつわるラブ・ストーリー。
海面上昇が進み水に覆われた近未来の都市。
顧客が望む記憶を呼び起こして追体験させるサービスを生業とするニック・バニスター(ヒュー・ジャックマン)。
ある日、失くした鍵を見つけたいと現れた謎めいた女性メイ(レベッカ・ファーガソン)に心奪われる。
ほどなく互いの愛を確かめ合ったのも束の間、メイは突然ニックの前から姿を消してしまう。
やがてギャング組織の犯罪にメイが巻き込まれていることが分かり、彼女の行方を追って記憶潜入を繰り返していくニックだったが…。
SF ファム・ファタールものだと思って観ると、良い意味で裏切られます。
私はこの映画好きです。興行成績的にはコケたみたいですが、御覧になって下さい。
オススメします。……ラスト以外は😅
⑥『アンテベラム』(20年)……2021年11月5日公開
監督:ジェラルド・ブッシュ │ クリストファー・レンツ
出演:ジャネール・モネイ | エリック・ラング | ジェナ・マローン
アメリカ南部、プランテーションからの命がけの脱出を計画する《奴隷》エデン(ジャネール・モネイ)の過酷な生活と、
富と名声を手にした現代の女性 ヴェロニカ(ジャネール・モネイ)の運命を交差させながら
対照的な黒人女性の運命を、予測不能の展開でスリリングに描き出す社会派ミステリアス・スリラー。
『トワイライト・ゾーン』の様な映画だと思ったら、〇⚪︎〇〇〇系の映画でした。
ラスト、アフリカ系の観客は
「行け~!」
という感じでしょうか。
観客が、内容を理解する所(う~ん、上手く言えない、ネタバレしちゃう…)《ケレン味》が欲しい…と思いました。
ネタバレ……したい……上手く伝わらない…
でも、まぁ面白いので WOWOW or Amazonプライムで御覧下さい。
⑦『カオスウォーキング』(21年)……2021年11月12日
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・ホランド | デイジー・リドリー | マッツ・ミケルセン │ ニック・ジョナス
2011年、イギリスの児童文学の賞である《カーネギー賞》を受賞したパトリック・ネスの『混沌の叫び』3部作の映画化。
『ソウ』シリーズのライオンズ・ゲート・エンターテイメントが製作。
西暦2257年、汚染した地球を旅立った人類は、新たな星「ニュー・ワールド」にたどり着くが、
その星では男たちの頭の中の考えや心の中の思いが「ノイズ」となってさらけ出されてしまい、
また、スパクルと呼ばれる原住民たちとの間で激しい戦闘が発生し、女は死に絶えてしまう。
ニュー・ワールドで生まれ育った青年トッド・ヒューイット(トム・ホランド)は、一度も女性を見たことがなかったが、
ある時、地球からやって来て墜落した宇宙船の生存者ヴァイオラ・イード(デイジー・リドリー)出会う。
初めて見た女性のヴァイオラに恋心を抱くトッドは、
ヴァイオラを利用しようとする首長のデヴィッド・プレンティス(マッツ・ミケルセン)から彼女を守ろうと決意。
逃避行中の二人は、星に隠された驚くべき秘密を知る事になる……
製作費1億$(2021年現在だいたい110億円くらいか)で、
興行収入 26,873,729$…(ざっくり30億弱)って、
やっべぇぞ!👍(⊙ꇴ⊙)👍
ダメじゃん ⤵
監督は『ボーン・アイデンティティー』(02年)のダグ・リーマンだが、今後の監督人生に赤ランプが点灯したかも……
Wikipedia を見ると
試写会での評判が頗る悪かったため、ライオンズゲートは
「お客様に見せられるような出来映えではない」
と判断し、2018年の年末から大がかりな再撮影を行うことにしたが、
リドリーとホランドのスケジュールの都合の調整がつかず、
実際に再撮影が始まったのは2019年4月のことであった。
その際、フェデ・アルバレス監督(『ドント・ブリーズ』2016年)も演出に携わった。
なお、本作の再撮影には約1500万ドルが投じられたと報じられている。……
と、書いてありました。
けっこう撮り直し したんですね。
「マルコヴィッチの穴」(99年)やアカデミー賞脚本賞を受賞した「エターナル・サンシャイン」(04年)を執筆した《奇才》チャーリー・カウフマンの初稿脚本が娯楽性を欠けた出来だったのでは……との噂。
もう少し経てば、情報も出るでしよう。
でも、私は まあまあ 面白かったですよ。
未来の世界が、ほとんど《西部劇》で
70年代の低予算で観たSF映画のテイストが、なんか懐かしさを感じる…って言うか😄
トム・ホランドもデイジー・リドリーも、ウブな感じが可愛いですよ。
Amazonプライムで、気楽に御覧下さい!
⑧『共謀家族』(19年)……2021年7月16日公開
原題『誤殺 SHEEP WITHOUT A SHEPHERD』
監督:サム・クァー
出演:シャオ・ヤン | タン・ジュオ | ジョアン・チェン
犯罪映画のトリックを知り尽くした男が、家族を守るため完全犯罪に挑む姿を描いたサスペンス。
2013年にマラヤーラム語で制作され、大ヒットしたインド映画『Drishyam』をオリジナルに
2015年にヒンディー語でリメイクした『ビジョン』を、
中国映画としてリメイクし、中国で年間興収トップ10入りとなる大ヒットを記録しました。
《ストーリー》
幼少時に中国からタイに移り、妻アユー(タン・ジュオ)、高校生の娘ピンピン(オードリー・ホイ)、幼い娘アンアンに囲まれた日々を送っているリー(シャオ・ヤン)。
ある日、ピンピンがキャンプ先で不良高校生のスーチャットに睡眠薬を飲まされて暴行され、
その様子をスマートフォンで撮られる。
後日、自宅にやってきてネットに動画を上げると脅すスーチャットともみ合いになったピンピンは、
誤って彼を殺してしまう。
映画マニアのリーは、犯罪映画を見て得た知識を駆使して隠ぺいを図る……
『容疑者Xの献身』の堤真一と松雪泰子のパートを家族に変えて、映画にしました……みたいな感じ。
もちろんガリレオ役のポジションは出てきません。
しかし、近年 自信をつけている中国映画だけあって、なかなかの出来。
充分 面白かったです。
観れば、面白さも、足りなさも(!)わかります。😆
アマプラで、ぜひ!
年明け、2021年度映画ベストテン やりま~す!
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