小学校時代の図画工作は暗黒。
郊外スケッチ。4〜5年生だったと思う。
秋の空は晴れ渡り 余りにもキレイだったので、わたしは つい 道をブルーに塗ってしまった。
見回りに来た 女性教員が『あなた、道路はそんな色じゃ無いでしょう』と、わたしのパレットにある茶色の絵の具で 上から塗り潰して去って行った。
また別の日。今度は校内スケッチ。
樹木を描いたけれど 殺風景に感じたから、空想の木を描いて 花まで咲かせてしまった。
担任が来て『どこに こんな木がある?こんなのはスケッチじゃ無い!』と、かなり怒られた。
わたしが悪かったのは認める。
スケッチだもの。見たままを描くのが正解。
でも『どうして そうしたの?』くらい尋ねる余裕は持って欲しかった。
子どもだって、色々と考えるのだから。
中学校時代。美術の時間。
自由にポスターを描くようにとの指導。
わたしは 思いっきり描いた。
海の中、人魚姫、そして『浪漫』とレタリング。
あらかた描いたところで、美術の先生。
『おい、ちょっと ポスター寄こせ』
あーあ…またか。皆んなの前で見世物かぁ。
でも、何か言われたら 反論しよう。
好きに描いていいって。自由だって。だから描いたのに。
『おい、皆んな見てみろ。これがポスターだ。これこそポスターだ』
Σ ( Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙︎ ⊙︎ えーっ!!
『ムラが無いように 丁寧に塗れよ。レタリングの文字、少しデカイ…いや、いい。いい!』
すごく褒めてくれた。
びっくりして 泣きそうになった。
周りの男子が すげ〜って。嬉しかった。
中学校から美術の評価が 180度 変わった。
少しだけ 自信がついた。
考えてみれば、小学校の教員は 芸術に疎い人が多い。
教育学部出身だし 仕方ないけれど。 マニュアル通り。
先生 ありがとう。ご恩は忘れません。
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