日差しが強くて誰もいない。サーファーもいない昼下がりの海。暇をもて余した子ども2人と黒い砂浜で大きめの蟹を見つけて、子どもらが捕まえようかどうしようか迷っていると、遠くから4人の人影が近づいて来て、子どものそばに立ち蟹を見ている。4人は女2人と男2人のイタリア人(まあ、こういうのは何故か、分かるもんです)。ここまで肩を組んでのんびり歩いて、なんかやっと肩組むのを止めるきっかけを見つけたように子どもや私には全く関心見せず、蟹について何かの話しをしている。時折、蟹を見て軽く笑いながら、この蟹のこれからの行く末を話している気がしたので、子どもたちの蟹(?)を守ろうと近くに行くと、また肩を組んで立ち去っていった。浦嶋も亀もいないドラマも無い砂浜に、ただ無関心な強めの風が流れて、結局、イタリア人と子どもと私、そして蟹は交わることなく、それぞれの方向に立ち去っていったのでした。要するに座がしらけたのよね。でも座をしらけさすイタリア人がいるんだね。びっくり。という話しです。
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