『角川春樹の角川映画たち』に続く、角川映画プレイリスト第2弾!
《嗚呼!青春の角川映画たち》をお届けします!
正直、昔の日本映画の Soundtrack は廃盤も多く、再販されても 配信にならないレーベルからリリースされるケースなのが残念……
そんなところ、テオ・マセロを検索していたら『復活の日』のオープニング曲を発掘!
そんなこんなで、プレイリスト第2弾を決意するに至ったわけです…<(_ _)>
①『里見八犬伝』(83年)……
1983年から1984年にかけての正月映画として公開。
Wikipedia によると、製作費は10億。
興行収入は23億なので、見た目の割にヒットはしてません ⤵
主演は 真田広之と薬師丸ひろ子。
監督は『仁義なき戦い』の深作欣二。
滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』を、後の大ヒットドラマ『男女7人夏物語』(86年)の脚本家 鎌田敏夫が『新・里見八犬伝』としてリブート。
スタートしたばっかの《カドカワノベルズ》で出版してましたね。
角川映画は、1982年の『汚れた英雄 / 伊賀忍法帖 』の2本立てから、公開と同時にビデオ発売をしており、
この映画も、公開中に持ってるヤツがいましたね。
海外では、J.J サニー千葉(千葉真一)主演『Legend of the Eight Samurai 』として DVD化されてます。
②『恋人たちの時刻』(87年)……
角川映画売り出し中の男性スター、野村宏伸 主演、『 Wの悲劇 』の澤井信一郎で映画化。
原作は、寺久保友哉の短編『 翳の女 』より。
予備校生(野村宏伸)が、出会った女性(河合美智子)の過去に触れていく……
是非、観てほしい《ヒリヒリ》する青春映画の傑作!
音楽は、スコアを《ジブリ》《北野映画》でお馴染みの久石譲。
主題歌を大貫妙子が❗️
私、大好きな映画。
③⑦『復活の日』(80年)……
角川映画、渾身の大作!
角川春樹プロデューサーでなければ、実現しなかった!
原作は、小松左京の『復活の日』
製作費は Wikipedia によると、25億 or 32億 …という、アバウト 且つ 太っ腹!
で、興行収入は24億円…って言うんだから、コケ映画ですね。
内容は、2020年現在の世相を予言する様に
軍事用に開発された《ウイルス》が、全世界に広がり、
南極大陸に残された人々以外 死滅してしまう……
まさに《今》の映画。
海外スターを多く起用して、海外セールスを行ったけど、上手くいかず、
その後、角川映画は《大作路線》を辞めて、採算を取れる映画作りにシフトするきっかけになりました。
個人的に言えば、草刈正雄の地震予知学者を主人公にするのは無理があり、
その事で、アメリカ大統領他 世界の首脳陣の対策シーンが疎かになり、
ミニマムな視点でいくのか?
マクロ的な視点でいくのか?
どっちつかずな印象になりました。
海外版を制作する編集者は、アメリカ大統領のシーンが、会議室から一歩もでず
アメリカ大統領(グレン・フォード)の妻が《ウイルス》で死んでも、
女房が画面に出てこず、ただ悲しむ…ってだけじゃ
「どうやって、盛り上がる様に編集出来んだよ!」
と、頭をかかえたでしょう⤵
題材は、ワールドワイドでも
映画自体は、ドメスティックな《日本映画》になってしまう《日本映画》の感覚の問題な気がします。
かといって、私は日本人。
《日本映画》が言わんとする事もわかります。
だから、この『復活の日』は私の大好きな映画なのです。
この映画を観る度「もう、角川春樹の様なプロデューサーは出てこないな…」と、思います。
サウンド・トラックは、テオ・マセロと羽田健太郎。
このプレイリストの3曲目『 アデュー、モナムール 』
はサントラだと思いますが
7曲目の『 ベッドルーム 』は、サントラでは チック・コリアの演奏版になってます。
ジャニス・イアンの主題歌『ユー・アー・ラヴ』配信して欲しいねぇ~
④『 REX 恐竜物語』(92年)……
角川春樹がコカ〇ン密輸事件で逮捕され、角川書店の社長を追われた時に公開していた 角川春樹 監督作品。
原作は《ムツゴロウ》畑正憲
目玉の《恐竜》は『 E. T. 』(82年)のカルロ・ランバルディ
主演は《スピードワゴン》のハンバーグ師匠の元嫁 安達祐実
この映画は、僕の好きな《角川映画》ではない……という当時の認識
同年公開の『ジュラシック・パーク』に乗っかった《模倣映画》と思ってました。
今は違うかって?……
さあ~観てないので😅
⑤『戦国自衛隊』(79年)……
半村良の『戦国自衛隊』の映画化。
角川春樹は、自宅を抵当に入れて製作費 11億5000万円を捻出!
これよ、これこれ!
男の勝負!
演習中の自衛隊の部隊が《戦国時代》にタイムスリップ!
長尾平三景虎 = 上杉謙信(夏木勲)と共闘し、川中島で武田信玄(田中浩)と激突する!
原作では、主人公の伊庭義明 三等陸尉(千葉真一)はタイムスリップで《織田信長》の位置づけになる運命だけど、
映画版では、明確な表現はありません。
監督が《青春ドラマ》の斎藤光正の為、若い自衛隊員が、なんかキラキラしています。
音楽はスコアを羽田健太郎
楽曲は 松村とおる、ジョー山中、高橋研、井上堯之などが提供しています。
『ララバイ・オブ・ユー』はAWAで聴く事が出来ますが、リ・レコーディング版で……なんか違うんだよな……
『人間の証明』のテーマも同様。
僕の作るプレイリストには入れられない…と思います。
よって 井上堯之の『ドリーマー』を
井上堯之は『野性号の航海』の主題歌『 ENDLESS WAY 』の配信をお願いします!
⑥『ニッポン警察の恥といわれた二人・刑事珍道中』(80年)……
『野獣死すべし』と2本立てで公開した『刑事珍道中』
主演は中村雅俊と勝野洋
監督は『戦国自衛隊』の斎藤光正
Wikipedia を見たら、《元祖プッツン女優》藤谷美和子のデビュー作だって。
「百円でポテトチップスは買えますが、ポテトチップスで100円は買えません、あしからず」
でお馴染みの(?)大女優 藤谷美和子さんですよぉ~
脚本は鎌田敏夫。
存在は知ってますが、いゃあ~観たことないっす。
なんか、事件が起きて、わちゃわちゃするんでしょうな。
⑧『セーラー服と機関銃』(81年)……
息の長い女優生活になった 薬師丸ひろ子の大ヒット作!
赤川次郎のベストセラーが原作
主題歌の『セーラー服と機関銃』も大ヒット!
言うことなし!
あまのじゃくの私は、主題歌でもなく、B面の『あたりまえの虹』でもなく
映画を観ていれば分かる
星泉(薬師丸ひろ子)が、父親の好きな歌って事で口ずさむ『カスバの女』を。
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