少女は 鏡の中 瞳を見つめ誓った ここを飛び出してきっと この夢 かなえる 窓の外流れる 生まれた町に さよなら トランクに入れたのは 憧れ それだけ 森を抜ける風が稲穂揺らし ネオンの街へとすべる 地下鉄に乗り継ぎ 雑踏の舞踏会 自由の シンフォニー 少女は 若く強く 怖いものなどなかった 手に入れたものたちを 並べて誇った 誰かの目にとまり 誰かをたどる毎日 夢をかなえるチャンス 若さと 引き換え 吹き荒れてる風がビルを抜けて 彼女の心をたたく 靴音を響かせ 出掛けるの舞踏会 プライド 飾り 鐘が鳴って 魔法はとけていった ホームにすべりこむ馬車から また次のシンデレラ 降り立つの 女は鏡の中 ひとりぼっちで 見つめた そして思い出したの あの日の憧れ 向かい風が前髪を飛ばして 彼女の顔は美しく ガラスの靴 放り 背を向けた 舞踏会 踊るように 夢から覚めた地下鉄で 青に変わる交差点で 彼女は彼女を生きているの 「そうよ明日に手が届く そして私はここにいる」 叫んでいるの