大人になって尻もちついて転ぶのは なんでこんなに痛いんだろう ザクザクに傷ついて 鈍い痛みを抱えて 真っ暗な家に帰って 一人ぼっちで泣くしかなくて 本当は誰かに聞いて欲しい 大丈夫だって言って欲しい 今日も強く枕を 抱きしめるのよ つまらない意地は10年前 置いて来たつもりだったのに 此の期に及んで 何倍にも膨れ上がってご登場 なんかもう いいのかもしれない ちょっと怠けたって いいのかもしれない 「いい歳して恥ずかしい」 なんて窮屈なもの 一刻も早くトイレに流しちまえ バカか私は 大事なもの いつもバックに 入れてるのに 大人になればなるほどに 恋しいものはすり抜けて だって誰かのために お化粧をするとか だって誰かのために服を買うとか だって誰かのために料理するとか そんな幸せ 当たり前みたいに 赤信号はこのまま 変わらないんじゃないかって それでもやっぱり自分に 期待なんてしながら 後悔と未来を背負って 前に進むしかないじゃんか ちゃんと怠けてちゃんと甘えて 前に進めばいいじゃんか 店の窓に映る寂しい私なんて 一刻も早くトイレに流しちまえ バカか私は 真っ当なふりして 強く生きて きちゃったけど 大人になればなるほどに 恋しい時は恋しいよ バカか私は 大事なもの いつもバックに 入れてるのに 大人になればなるほどに 恋しいものはすり抜けて だって誰かと一緒に笑い合うとか だって誰かと一緒にご飯食べるとか だってこの人と一緒に 生きていこうとか そんな幸せ 当たり前みたいに バカだ私は 大人になって尻もちついたら もう笑っちゃってさ 誰かに手を伸ばしちゃえばいい