宇宙に ばらまかれた 光たちに尋ねてみた 「あなたに与えられた 輝きは何色かしら」 いつか母に教えられた 失った色が見えるという 森の奥で暮らしている盲目魔女の御伽話 光る湖面 歌う小鳥達 泣き出す空 鮮やかな花 灰色になった世界の中 忘れられた僕には見えてたんだ 弧を描く七色の虹 色めく世界が囁いた 大人は信じない 本当の嘘つきの話 闇夜に紛れ身支度だ 近づいてはいけないという 森の奥で暮らしている 嘘つきな魔女に会いに行く 月明かりの差し込む路地裏 モノクロの街を走り抜け 木々囲み佇む古い家 鼓動おさえ 扉を叩いた 溢れる色飛び込んだ 新しい世界に彩られた 踊りだす光彩 僕は嘘つきじゃなかった 子どものころは信じていた いつしか見えなくなっていた 大切なものにまた出会えた 本当の自分に会えた 弧を描く七色の虹 色めく世界が囁いた やっと君が見えた ずっと信じて欲しかったんだ ああもう僕は幸せだ 夢見た空想はそこにあった 大人は信じない 嘘のような本当の話 宇宙に ばらまかれた 光たちに微笑んだ 「あなたが今日見せてくれる 表情は何色かしら」