このおさまる事を知らない 胎の蟲たちの鳴き声も 私が口さえ開かなけりゃ 貴方は聞くこともないでしょう 本当の事を言うなれば 何処へ逃げようと付き纏う 解けることのない呪いを 永遠と聞かせてやりたいだけ むすんでひらいて 手を打っておかなければ 血管を脳内を指先にまで 流るるこの やんごとなき赤を 崇めなさいよ 憐れまないで 気がつく頃には もうすでに遅いとも知らないで 我を忘れて壊す それでも足りない違うのよ 静かなところに行きたいわ 自分の声くらい聞こえるところ むすんでひらいて手を振って いざ さよなら 血管を脳内を指先にまで 流るるこの やんごとなき赤を 崇めなさいよ 憐れまないで 気がつく頃には もうすでに遅いとも知らない 胎を這う命の束が 一斉に叫びを上げた 今絶たれる動と静が奏でるこの哥を むすんでひらいて 手をうってまたむすんで むすんでひらいて 手を打っておかなければ 血管を脳内を指先にまで 流るるこの やんごとなき赤を 崇めなさいよ 憐れまないで 気がつく頃には もうすでに遅いとも知らないで