いつの世にも 貧乏人の 上にあぐらを かいて ぬくぬく太っている 悪い奴が いるものでございます 今は昔 大江戸八百 夜鳥も眠る 丑三つ時 あくどい商人の蔵に 忍び込む一つの影 それゆけ ねずみ小僧 悪い金持ちを しこたまやっつけて 懲らしめておくれ おいらはお恵みなんかいらねえ 胸がスカッとする それだけでいいよ がっぽり盗んだその金は その日のうちに 貧乏長屋 食うや食わずの 年より子供に ちょっといい夢 見させておくれ ねずみ小僧の一人や二人 いても世の中 変わりやしない だけどせめてもの 憂さ晴らし やつらに一泡 ふかせておくれ それゆけ ねずみ小僧 悪い金持ちを しこたまやっつけて 懲らしめておくれ おいらはお恵みなんかいらねえ 胸がスカッとする それだけでいいよ