目下12センチに 笑窪と 橙に染まる匂い ストローを噛んでる隣りで 鈍感なフリだった 今 追いかけなければ 失くしてしまう気がして 袖口を掴んだのに 言葉になってたまるものか 心が痒いと蒸かして冷まして 残る想いは 触れた先へ 微熱が伝えてる 12センチ見上げる 頬を切る風の音 ピントが歪んでる世界で 仕方を求めてた どうか この手を繋いで けど壊れるのが怖い 二律背反の真心 答えは遠いようで近い 火照る唇が揺らいで止まって 未来を迷うよりも 今すぐ 君の言葉が欲しい きっと また交わるとか 甘く見ていた この憂いも喜びも鮮明に描ける 瞬間は 今しかないのだから おとぎ話になんてさせない こじれた気持ちを溶かしていく涙 傷跡を舐める暇もなく 鼓動が早くなる 平行してたこの二つは 一つになっていく