寒さを忘れて手を握りしめて 固まった指先は覚えていない 今日と明日が 途切れてしまうみたいに あなたに偏りきれない どうしてもだと言わないで もう一度も目を合わせないで 隠し事を忘れて それでも時間は流れ続けて 早く咲きすぎた私が 柔らかく冷たい花びらが 待ちきれない 戻れない 私は白息に抜けて あなたは春風と息をする 霞んだ空気の中で 私の声すら消えていったみたい 届かないほど遠くはないのに いっそ見放されたように 私だけ一人取り残されてしまえれば 諦めきれたのに 聞いていてくれてたでしょ 冬のうちに咲ききれそう あなたが生きる時には枯れる その時をあなたは覚えていますか 早く咲きすぎた私は 柔らかく冷たい花びらは 待ちきれない 戻れない 私は白息に抜けて あなたは春風と息をする