月を落として 狂ったように 夜更けに笑い出す 私はもうそこに 居るかわからないから 本当は知らないこと 秋を背にした あなたのその目は 嘘も誤魔化しも許さない 私はもうそこに 居るかわからないから あるようでないのさ 紡いだあとの副作用も 含んだはずの都合も 全て包んでいくのさ 破壊される夢 繰り返す街の呼吸 光浴びて 通りすぎても 鮮やかな形に 頬を撫でるやわらかい風 繰り返す街の呼吸 丸い朝があなたを 包んで溶けて消えた みたいな 音とも言えぬ ほのかな気配と 毛布に溶けていく 私はもうどこにいるか わからなくなったようだ