誰もいないような駅で 壊れそうな線路と けらけら騒ぐ踏切の 壊れそうな列車と 生ぬるい空気を飲み込み 動き出した またこのままでいいのかな 夢の中 口を閉じて どうせならこのままでも 目を開けた そこはいつも通り 夢から覚めてもう一度 あの駅に行かぬようにと 涼しさ混ざった体を またここに捨てるようにと 迎えにきた猿の顔は あの時見たものと同じ 次は自分の番だと 影を踏まれ 円に酔われ 帰れないように もうここから出られない またこのままでいいのかな 夢の中 何も見えず どうせならこのままでも 目を開けた ここは いつも通り 次は逃げられない 二度とここへきてはいけない どうせなら怯えながら 目を伏せた ここは 何もない