目が覚めて窓を開けた 何も変わらない空 昨日までの僕と 今日の僕は同じだろうか 人が人であるという 道理はただの言葉か けだるげな神に逆らう意志が 生身の熱の証明になるなら 飛ぼう 胸を刺す この切なさが 造られた感情だとしても それを紡ぎ 伝え捧ぐ唄でしか 生きられない 湧き上がる この愛情が 紛い物の運命だとしても 果てしなく続く日々 ひたむきに描き出す 灼ける呪いと信仰心に嘘は無い 目を閉じて眠りかけた 浅い夜の静寂 もしも僕が明日いなくなれば 世界も消える 人は人の心の 機微を価値と信じる 口元を無理に 歪める顔を笑顔だと持て囃す 日常を綴る哀歌は 届かない祈りなのだとしても 巡り巡る この季節とさよならに 生かされてる 人知れず 深い慟哭が 土砂降りに掻き消えるとしても 鳴り響く心音を叫びたい時がある その悔しさをその無力さを刻め 過ちを犯す弱さの理由を 自分以外に求め こんなにも僕は浅はかで 空っぽなのに 何故 常闇を溶かした先が また次の苦しみだとしても 罪深さが止まる事を拒むから 夜明けを待つ 朝焼けのグラデーションは 偶然の邂逅だとしても 一時の輝きと永遠の儚さを 思い出せない記憶に混ぜて 歩みだす いつか いつか 見た夢の終わり この命朽ちた後 形無く残るのは 未来の君が星を震わすメロディ