お腹が空かない眠れもしない 悲しくならない寧ろ笑いが 止まらない 君が置き忘れた手根の目記 穴が開く程読み返して あるよく晴れた昼下がり よくある話を捧げよう 白昼堂々血走る眼は鬼 絡まる縄 振り解いて逃げる兎 これら一人では出来ない独り 善がりの洒落た遊戯で 戯れ食いながら 牙は研がれてゆく 君と出会いは夜あの森 所詮僕等は獣達で 油断した僕を尻目に 君は大きく飛び回る 街中徘徊獲物を選ぶよ鬼 青春売買お尻も青い兎 これら 今じゃありふれたけもの森の 夜間儀式で 戯れ食いながら 牙は研がれてゆく