大切なものは言葉にできない だから寄り添う 花のにおいの次は パンのにおい お茶のにおい 駅に着いてキミを待ちます 誰かの想いが今日もこの街に 手を振りながらキミは 改札から跳ねてきて 運動不足の息切れ それが愛おしく思えるのです 踏切を越えると暗い道で 街灯が映す薄い影と影 あわてて手をつなぎました 大丈夫だから 消せない傷跡 それだってキミ 大切なものを犠牲にしてきた だから寄り添う ボクらの相性はぜんぜん 良いほうとは言えません この先もまじわらない そんなところだってあるでしょう 沈黙がどこか心地よくて 疲れたキミをそよ風がほぐす 崩れた化粧に「おかえりなさい」 大丈夫だから 闘う厳しさ それだってキミ 悲しさから幸せを知った だから寄り添う コンビニの袋 ガサゴソ リズムをとって 口笛を吹いてます 夜空のむこうに何かを見てます 月をくりぬく影と影 不思議なステップ踏んで これ以上キミが傷つきませんように 大丈夫だから 世界でひとつの 生きて行く意味 大切なものは言葉にできない だから寄り添う 大丈夫だから わからない気持ちも それだってキミ 大切なものは言葉にできない だから寄り添う まいおちてくる安心感 はやくおうちにかえろう