それでも手を取って となりに佇んで 初めて抱きしめた、かたち 欲張ってかなしみを 抱えすぎていたから 幸せを何処にも もう持ちきれなくて 花びらを散らした風が 扉を開いて 変わる季節 しんしんと降り積もる時の中 よろこびもくるしみもひとしく 二人の手のひらで溶けて行く 微笑みも贖いも あなたの側で 消え去って行くことも ひとりではできなくて 弱虫で身勝手な、わたし 償えない影を背負って 約束の場所は 花の盛り 罪も愛も顧みず春は逝く 輝きはただ空に眩しく 私を許さないでいてくれる 壊れたい、生まれたい あなたの側で 笑うよ せめて側にいる大事な人たちに いつもわたしは 幸せでいると 優しい夢を届けて あなたの側にいる あなたを愛してる あなたとここにいる あなたの側に その日々は 夢のように……