ビルのどこからかおまえが呼ぶよ どれだけそこへ急いでるか知れない 螺旋階段をのぼり いくつも通路を駆けて 夜中まで 探してる 壁の向こうでおまえが叫ぶ どれだけそばに行きたいか知れない ざらついた高い壁を 何度もすべり落ちそうに なりながら のぼってる どれぐらい いつまで おまえを追えばいいのか どれぐらい おまえは おれを呼ぶつもりなのか 窓のむこうで風が葉を揺らす どれだけそこへ行きたいか知れない 鍵のかけられた窓を 鍵もなくてあけようと してみても 無駄なのか 仮面のむこうでおまえがしゃべる どれだけ素顔を見たいか知れない 気づかれないように そっと 仮面をはずしてみろよ おれだけの おまえがいる どれぐらい いつまで おまえを追えばいいのか どれぐらい おまえは おれを呼ぶつもりなのか