都会の真ん中で水の音が聞こえる ビルの隙間に吸い込まれる夕陽 黄色や赤に染まる空 全てがシルエットになる瞬間 さっきまで夏だったのに 夜風になって頬を撫でて消えた ベタつく服を脱ぎ捨てて 喧騒から逃げた黄昏時 あなたを忘れていたのにまた 思い出してしまいそうな今日は 溢れそうな涙が落ちないように 夕空眺めているの 空が暗くなり街は明るくなる お疲れ様とビル一瞥した 重い腰上げ歩き出す 遠く聞こえた気がした列車の音 星が見えているけれど 何処からともなく雨の匂いがする カバンで出番を待っている だけども大丈夫 今日はいいや あなたとよく歩いて帰った この道を一人濡れて帰ろう 溢れた涙がバレないように もう聞こえないあなたの音は 流れて交じった2人の夜に なんて言ったか覚えてる? 耳元囁くあなたの声に 抱き締められた忘れない あの時もしも出逢わなければ こんな想いも知らなかったのに 沈んでいったあの夕陽を 見ていることしかできないんだ あなたを浮かべて あなたの声がもう聞こえなくても いつでもここにいるから