夕立を避け 草葉をつかんだあと 大きな木の下で キスしたね 雨があがれば いつものふたりに戻る わかっていたから 止まないでと願った あのころ 僕らが 描いてた未来図は 大人の心ない声で揺れた どこまで 行けるのか わからないまま 雀たちが 力まかせに 空をめざすように 行先も決めず飛べば それでよかったのに たとえ翼折れても 傷を負ってでも 忘れたことは 一度もなかったんだ 忘れたふりなら 数えきれないのに 雨降る 午後には いつだって思ってる あなたがそばにいる 「別の現在(いま)」を どこまで行けたのか わからないけど 雀たちは もっと 自由に 空を飛べたはずさ 雨あがり 光る舗道 目を閉じた僕は ずっとあの日の続きの 今日を生きている どこまで行けるのか わからないまま 雀たちが 力まかせに 空をめざすように 行先も決めず飛べば それで よかったのかなぁ ずっと あの日の続きの 今日を生きてきた 今日を 生きてゆく