死に絶えてしまったように 横たえた身体に カリフラワーが生えて緑を肥やすの 分裂を繰り返し蝕んでいくけれど 意識不在のまま工程は進むよ 《カクニンチュウデス》 はぐれないように鎖で首を繋いで 水草で少し頬をくすぐる 西から近付く小魚の大群は 君の髪に触れる唯一の栄養 偽物でいいからここにいて ーもうちょっと待って 直ぐ成れるー 碧い飛沫で深くまで突き刺して 自由になりたい なんにも壊せないと知った 黒い髪ならはやく燃やしてしまえ 炙り出す窯 根を張る生命 泡になって漂っては消えてく 小さく花咲いて 片目を失ってしまった 臓器まで透明に融けていくだけ 喉から胞子を撒き確実に近づくの 溺れてしまうなんて今更 「碧い飛沫で深くまで突き刺して 自由になれるの? 君はどうかしてる!」 碧に染まってもう一度生まれるの 次は悲しい気持ちを持てない身体で