一端の口を叩いた 過去に閉じ込められたままの人 背負わされた重りを少し下ろす 透き通った午後の車道 水面下1メートルを走行 遠く響くクラクションも お構いなしで 深く沈めた声がまだ聞こえるなら せめてもう一度 歌ってみるよ 遊び足りないならここへ来て 寂しくなったら帰っておいで 都合の良い逃げ場所は 実はどこにでも 無機質なビル登る階段を かけ上がるビート 思わずシンクロ 退屈埋める自由な発想持て余して 夢に敗れたネクタイが まだ乾かないなら せめてもう一度 強がってみてよ あーもうこんな時間かって 散らかったままの心で迎える朝 さっと撫でるだけのルーティン テレビをつければ 自由人か重鎮か囚人 何も変わっていないようでも 日に日に色を変えるストーリー 不条理を今日も素通りして 辻褄合わせる苦労人 気を抜けば膨らむ 不安だけはリアル それより限りある 今をただ生きる 何もないようでそれなりにある 少し目を凝らせばわかるはず 深く沈めた声がまだ聞こえるなら せめてもう一度 歌ってみるよ