嘘ついたって全然平気だし 真実なんて実は空っぽだし 大人になんてなれなかった でも少女にも戻れなくなった 退廃的なモラトリアムだ ペルソナの見た儚い夢 私は"私"を手放して 在るべき"私"へと還る 傷ついた空虚な更地で独り 嗤っている 壁を壊そうと動くこともなく 嘆いている 月並みに神様を恨んだ 居もしない神様を恨んだ ――全部あんたのせいだ 自分自身を弱いと蔑んで フォローを期待した自虐を吐いて 強く在ろうと思うことさえなく そのくせやたらと 「褒めてください」 くだらないね ああ くだらないね 表面的なものにばっか 憧れているだけ 裏の不幸など見えないし 想像さえしない この心臓を抉り出して 一思いに握り潰したいよ 明日世界が終わってもいいよ 全て無かったことにしていいよ この感情を消せるなら 意志もこの身体も 幻のように溶けてしまえと 月並みに神様に祈った 居もしない神様に祈った ああ笑えないね 幸せな人が何故か憎くて 不幸な人を見て安堵する 「人類皆平等」なんて嘘だ 言葉だけはいつも綺麗だね 生きれば生きる程擦り切れていく 抗うように手を伸ばしてみても 奇跡なんて起きないんだ それでもまだ繰り返してる 縋るように繰り返してる 私の叫びは届かなかった 感触もなく日々は過ぎ去った もう息の根を止めてよ… この心を凍らせて 何も感じずに居れたら 戸惑い 迷い 彷徨ってるんだ どうしようもない迷妄なんだ 結局何も見つからない 痛みも記憶も 虚空の果てに消えてしまえと 月並みに神様に祈った 都合よく神様に祈った ああ情けないね この心臓を抉り出して 一思いに握り潰したいよ 闘う度孤独になっていった 悪意がこの身体を染めていった こんな時どうすればいい? 意識も世界も すべてゼロへと還ってしまえと 月並みに神様に祈った 気の利かない神様に祈った ああ馬鹿みたいだ