長かった髪を 彼の嫌なショートに変えて 少し早い電車を乗り継ぎ ホールに向かう 鳴らないベルの音 待っていない女になれる 本名も知らず増えてゆく友達の輪に 溜め息つきあいつは一枚 チケットを買う 誰にも見せていない ひたむきな心に戻る 出逢うはずのない世界は 僕らに多過ぎて 重い扉をひとりで開けて 自分の座る座席探して 白く浮かぶ光の中想いをちりばめる 身体をぶつけ両手広げて つかむことのない幻想求めて 悔しい夜を眠れずに過ごしてきたよ 歌うだけじゃ 届かない声を胸に抱えて 何かを失くしても 構わないと明日に賭ける 遠く遠く走り続け流れに逆らって 此処に行き着く星座のような 閃光に誘われ夢追いかける 出逢うはずのない世界で 僕らは巡り合い 同じ扉をゆっくり閉じる 自分の居れる場所探して 白く浮かぶ 光は何を映し出すのだろう 誰かに向けて両手広げる つかむことのない一瞬求めて