十年経てば 大人になるのか 君も誰かに恋をして 母ゆずり 白いその肌を どんな男が抱くだろう 愛する人 追う気持ちを きっと父は止められない 寂しさに似た 憤りかかえ 独りお酒に酔うだろう 十年経てば 君のポケットに にがい秘密も増えてゆく 胸で燃える炎持てあまし 夜のほとりで泣くだろう 女にただ生まれたこと 恨みながら 彼を求め いいよ 幸せになってくれるなら 君の味方でいるからね 十年なんて すぐに過ぎるのか 君もそのうち恋をして 遠い場所に行ってしまうのか 負けず嫌いの瞳で やましさなどいらないから 君の道を歩きなさい けどその日まで せめてもう少し 父の隣でいておくれ