駅のプラットホーム 電車が近づく 運転席の窓がキラリ反射した 冬の重たい空気を かき分けて進むように 君と一緒に朝がやって来た いつも同じ顔ぶれの乗客の中に 定位置の君を確認して わざと少し離れ ため息ついた 僕はそれでもしあわせに思えた だけど 目と目合っても リアクション 困ってしまう ふいに胸がキュンとして 目を逸らすしかない 心を見透かされる なんてぎこちないんだろう なんて不器用なんだろう 僕はドアにおでこをつけ 凄いスピードで過ぎる街を ぼんやり眺めてた なんてぎこちないんだろう 自分でも気づいているよ そっと遠くから好きでいる いつの日にか 卒業するまで ぎこちない通学電車 ある日君が 定位置にいない日があって 僕は心配をしてしまった 真っ暗なトンネル 入ったようで この世界から輝きが消えたよ 腕にギブスしている その姿 見た時に 居ても立ってもいられず 「どうしたんですか?」って 思わず 聞いたんだ なんて大胆なんだろう なんて勇気あったんだろう 君はもちろん驚いてた だけど自転車で転んだこと 教えてくれたよね なんて大胆なんだろう 僕だって想定外だ 名前知らぬまま好きでいた 振り返ってドキドキして来る 大胆な通学電車 なんてぎこちないんだろう なんて不器用なんだろう 僕はドアにおでこをつけ 凄いスピードで過ぎる街を ぼんやり眺めてた なんてぎこちないんだろう 自分でも気づいているよ そっと遠くから好きでいる いつの日にか 卒業するまで ぎこちない通学電車