このまま 時が進めば 笑って会えるかな 通り過ぎる雨 さめざめと滲んだ 光を見た夜 薄れてく 梅雨明けの色を 白く塗り替える 遠ざかる 現象の街 踏み込んだ 轍のない道 透明な窓際に あの面影を見つけて 凍りついた毎日に 全てを捨ててしまうの 波をたぐり寄せた びいどろのオールで 夏色が跳ねる 夢の中で また出会って ほら 記憶は晴れになる いつもと変わらないのに 緩やかな坂に あなたの影を見つけて 錆びついた毎日に 溺れて消えてくから 常盤色のざわめきのなか 濡れた若葉が落とした朝露の水 風をたぐり寄せた 蜃気楼のセールで 明け方が揺れる 夢の中で また出会って ほら 記憶は華になる いつもの朝が来る ここから時を進めば 笑って会えるから 通り過ぎた雨 晴れ晴れと滲んだ 街の景色