色褪せたのぼりが揺らめいて 冷たい青が熱で溶けてく 同じ色で夜空も染めて 足元は履き慣れたサンダル 少しだけよれている T シャツは 風に吹かれしゃぼんの香り ゆらゆらとアスファルトの上を 今だけ刻むように歩いてく とりとめのない言葉をのせて 遠くで白く灯るコンビニ 昼間よりやさしい顔をして 24 hours ずっと待っている 誰でも知っているけど 誰もつかめない この夢を見ている 覚めないで 目の前に迎えに行くと 聞こえただけ 忘れたふり 体をたくし 透明な五感 まとったまま 結われた記憶 そっとほどいてみて いつまで泳ぎ続けたかな 握りしめた やわらかな海 さらさら抜けて それでもこの色は 消えやしない 今だけ忘れて あの時に戻って 目の前にゆくと 聞こえただけ 忘れたふり 体をたくし 透明な五感 まとったまま 結われた記憶 そっとほどいて 確かに見たあの瞬く夢 (Ah)