いつもの場所に 車を止めて タワーの交差点を ひとりきりで渡る 午前0時 幸せそうな あの日の私が 見えるわ タワーの灯りが消える その瞬間を 見れば二人 愛はかなうと そう信じたあの日 虹色の雨… ガラス張りのカフェ… もう戻らない 五月 季節は夏から 秋へと変わり タワーも枯葉の中 淋しそうに見える 人が誓う 言葉も愛も 儚いものだと 知ったの タワーの灯りが消える その瞬間を 二人そっと 指を絡(から)めて 待ちわびてたあの日 初めてのキス… 悲しそうな風… もう帰らない 五月 タワーの灯りは今日も 優しく燈(とも)る だけど二度と ここにあなたが 来ることはないのね 約束の道… ハナミズキの花… もう戻らない 五月