ひとりよがりの愛の歌 掠れてく声で曖の唄 巡り巡って誰の詩 行き着いた先は闇の中 ざわつく時は瞳(め)を閉じて 楽園(エデン)に咲く君を呼ぶんだ 転んでも走れなくても 隣で微笑(わら)ってくれるから 二人に許されたのは 存在しない桃源郷 出口なんてないはずの こんな妄想なんて跳び越えてく ひとりよがりの愛の歌 剥がれてく僕に曖の唄 巡り巡って廻り廻って ふたりよがりの哀の謳 現実と非現実とで 僕らは泳がされてるんだ 全てを飲み干したくても 理性と惰性に咽せるから 二人に託されたのは 自己肯定感の理想郷 天使なんて居ないはずの そんな妄想なんて飛び越えてく ひとりよがりの愛の歌 削れてく君に曖の唄 巡り巡って廻り廻って ふたりよがりの哀の謳 まるで回転木馬のように 止まらない世界さ ポケットには 降りる勇気も忍ばせといて 正直者が生き辛さに涙流す時代さ 損をしても徳は積めるのを 忘れないで ひとりよがりの愛の歌 聞き分けの悪い曖の唄 思い悩んだ最果ての地は 寂しがり屋の独り好き 似た者同志、挨の歌 不器用な僕らに曖の唄 世渡り下手で嘘もつけない ふたりよがりの哀の謳