シヤマン山の綿帽子 いままた色を変え 足を止め日誌をみると 大事な部分だけ消えていた たいへん不思議なツリックだ ああツリックだ ああツリックだ やあやあ可笑しな悪戯だ それもしくは ああアクシデンだ たいへんあわてたもんだから 腰の軍手 かたほうなくした 木蓮のつぼみは それを知っていたし すっかり細くなった金の月もそう シャツやずほんのポケッツを さぐってふと日誌を見ると…あっ! たいへん不思議なツリックだ 夕暮れの、ははツリックだ やあやあ可笑しな悪戯だ それもしくはああアクシデンだ たいへんかんたんなツリックだ ああツリックだ ああツリックだ 夕陽に真っ赤な文字の色 にじんでた、そんなはなし。 さあ観察官! 「わたくしのような 仕事をしてますと よくあることなのでしょう。 ところでもう夜も更けたのだし、 ウイスキーをすこし。」 ランタンの灯もゆれる ランタンの灯もゆれる まだまだ風は寒い 日に日に春は近い ランタンの灯もゆれる まだまだ風は寒い 日に日に春は近い ランタンの灯もゆれる まだまだ風は寒い 日に日に春は近い ランタンの灯もゆれる ランタンの灯もゆれる