味気ない朝に限って 充電が切れた画面の先に 泣いている君がいる気がして あわててほっぺたをつねった。 ふざけた寝癖にいらだつ 今は何時?もう、今日は休もう。 君以外どうでもよくなった。 君を守る術はまだ覚えてない 「今日くらい」なんて、 同じ支度をしたけど 君がいつも食べてたジャムは 賞味期限が切れていて 贈ったトースターが 壊れてたことすら 誰かの期待に追われ転んで やっと目を開けて気付いた。 引き出しから溢れている くだらない大事なこと 散らかってて無くしたまんま 覚えてたフリすらできなくて 泣いているのも気付かなかった。 今になって、拾い集め、 少しずつ捨ててく 君と笑うはずだった暮らしを 隠してく。 みっともない争いばかり 起こすのは真面目な大人たちだ。 どうせ昔からダサいまま、 喧嘩は弱い、 正義感の傑作。 僕みたいに朝が起きれなきゃ 武器を持とうなんて 思わないだろう。 もう少し寝た方がいい。 あとは甘いもの食べたほうがいい。 「今日くらい」なんて、 同じ支度をしたけど 君がいなくちゃ 食べきれない喜劇で。 少しだけ君を探した。 あと少し君を探したい。 あと少しあと少し 終わりがない朝がくれば また同じ夢を見てた 夢を見てた 自分の期待に追われ潰されて 悪夢を見ていただけと気付いた。 引き出しごと捨てたように 肩の荷も針の音も何事もなかった 気がして 少しだけ君を探した。 泣いているのも気付かなかった。 今になって、拾い集め、 少しずつ捨ててく 君と笑うはずだった暮らしを 齧っている。