冬が訪れた朝に 東の森を歩いた 落葉に埋もれた足は 消えてしまいそうだった ユニコーンとすれちがったこと以外 なにもなかった ここはまだ大丈夫なんだ 冬の匂いがした 違う時間にいるみたいな 錯覚に陥っている 消えた町も あるというのに 爆発の音がする この森の裏側から ここも長くはないと ユニコーンの目は言った 冬が過ぎ去った朝に 東の森はなかった 灰に覆われた地面に 足跡を残した 違う空間にいるみたいな 錯覚に陥っている 消えた森に 立ちすくんだまま 爆発の音がする この森の裏側から ここも長くはないと ユニコーンの目は言った 爆発の音がやんで この森が生まれ変わる その時また会おうと ユニコーンの目は言った