マッチを擦れば おろしが吹いて 線香がやけに つき難い さらさら揺れる 吾亦紅 ふと あなたの 吐息のようで・・・ 盆の休みに 帰れなかった 俺の杜撰さ 嘆いているか あなたに あなたに 謝りたくて 仕事に名を借りた ご無沙汰 あなたに あなたに 謝りたくて 山裾の秋 ひとり逢いに来た ただ あなたに 謝りたくて <♫> 小さな町に 嫁いで生きて ここしか知らない 人だった・・・ それでも母を 生き切った 俺、あなたが 羨ましいよ・・・ 今はいとこが 住んでる家に 昔みたいに 灯りがともる あなたは あなたは 家族も遠く 気強く寂しさを 堪えた あなたの あなたの 見せない疵が 身に沁みて行く やっと手が届く ばか野郎と なじってくれよ <♫> 親のことなど 気遣う暇に 後で恥じない 自分を生きろ あなたの あなたの 形見の言葉 守れた試しさえ ないけど あなたに あなたに 威張ってみたい 来月で俺 離婚するんだよ そう、はじめて 自分を生きる <♫> あなたに あなたに 見ていて欲しい 髪に白髪が 混じり始めても 俺、死ぬまで あなたの子供・・・