広大無辺な荒野を 遮るものは何も無く まして引き摺る想いなどあるものか また明日を夢見るも 今日が過ぎ行き今日となり 手にするものは数あれど 連れて行く物は数少ない 無用な涙はくれてやれ 去るものにだけくれてやれ 理想も夢想も綯い交ぜの 独りよがりの詩歌には 拍手や涙は似合わない 吹き曝し位が丁度いい そこを 私の墓標にしてください 手向ける花は風任せ 野花の種子が舞うでしょう 雨が降ったら喜んで 虫の死骸と眠ります 私は土になるのです 誰かに踏まれる土になる 誰かに踏まれる土になる 誰かに踏まれる土になる 誰かに踏まれる土になる 誰かに踏まれる土になる