逃げ出ししたくなって 初めて見せた涙 崩れかけていた部屋の隅の箱 大事に詰め込んだままの 欠片を抱いてた なんで思うようにいかないんだろう 自分を責めては 増えていく傷を 壊れたままで無理矢理動かしてた 痛いな 焦燥感に 劣等感に 葛藤して 滲んだ秒針 残響音に耳塞ぎながら また眠れずに また眠れずに 逃げ出ししたくなって 初めて見せた涙 狭くなりすぎた 視界の中には 大切にしていたものも 見えなくなってた 鏡の前でため息ひとつ 向き合う痛みは 誰にも知られず 追い詰めすぎて突然崩れてゆく 脆いな 限界だって 断念して 後悔する 見えきった未来 大丈夫って言い聞かせながら 支えられながら 一つずつ前に 考えることさへも やめたくなった連夜 包まれるように 全て投げ出して 大事なもののその意味を 教えてもらった 悲しいと泣き出して 止まらない 涙だけ 強くなれたかな重ねてきた数 大事に抱えて歩いて 逃げ出したくなって 初めて見せた涙 崩れかけていた 部屋の隅の箱 そっと開いて積み直して 大事に抱えて いて 人には見えなくていい