Track by工藤将也
日々を通り越した先には また次の新しい日々があるの とても短い夏 車の窓を開けて 風を運ぶ麦と 乾いた汗が冷える 過去を通り越した先で 息がつまる 宛先のない手紙ばかり出てくる 嵐の夜に出かけたら ずぶ濡れになるのを知って 二人は入らない傘を 差してどこまででも歩いていけたね 稲光で目を覚まして 遠ざけた夢で追い立てられて 真っ白い砂 時計台 丘になってるところで 褐色の海を尻目に 助かることを今になって望めば