急ぐ人波が過ぎて 街も一息つくから いつもの路地を曲がって 窓際の席に座るよ 壁の大きな時計が 歌を思い出す前に 朝と昼をかき混ぜて てのひらでそっと包もう 約束も行くあても無い だけど胸一杯 偶然の素敵なことに 出逢うその予定で 毎日通る道 毎日違う風 靴音弾ませながら さあ家へ帰ろう 焼きたての甘い夢は 少しだけ焦げた匂い 昼下がりの風に乗り 窓を抜け流れてゆくよ レコードの傷を飛び越え 針がまた戻ると まどろみは遠いあの日の 同じこの時間へ 誰かが駆けて来る 垣根の向こうから 何処かで遊び疲れて 心が歌い出す 何度も繰り返す 忘れてしまえない歌 誰かが駆けて来る 垣根の向こうから 心が歌い出す 何度も繰り返す