一度だけ言うよ もう二度と言わないよ 涙のわけを 呼び出したわけを 「ただ会いたかった」 君がいてくれてよかった 弱みの一つも 涙一つも 見せることなく 僕をつらぬいた 強いわけじゃないよ むしろ臆病なだけさ 人の強さは 誰が決めるの 何で決まるの 涙の数かい? 弱音の数かい?人は皆違うのに 人から聞かれても 固く口を閉ざした 心の中で僕は泣いてたけど 君は全て全て気がついてた 君がここに来てくれて うれしかった 本当なんだ 僕に居場所をくれて 嬉しかった 本当なんだ 僕は何も言いたくなかった 君は何も聞こうとしなかった 「自分を信じられずに 人を信じられるのかい?」 そう言いながら 背中をそっと押されて 君はそれ以上は言わなかった 何も聞かないでくれて うれしかった 本当なんだ 黙って付き合ってくれて うれしかった 本当なんだ 言葉よりずっと 確かな声で 愛よりもっと 確かな愛で 僕のことを見ていてね もう何にも言わなくていいから 君がここに来てくれた 何も聞かないでくれた うれしかった ありがとうな 君でよかった 君がよかった 僕のままで いさせてくれた 君のままで いてくれてよかった 「気のきいた言葉 言えずにごめんね助けになれず ごめんね。」なんて もう言わないで 君がいてくれてよかった