Track byサニーデイ・サービス
暖かい緑の中 雄鶏がひと声鳴いていました 畦道辿って進む 空には何にもない昼下り これから森の方へ歩きます 揺れる稲穂に蜻蛉が止まった時 飛行機が飛んで行きました 昔の名残りの空に 飛行機雲がひとつ出来上がりました ぼくはそれを見上げながら 水筒の水をひと口ゴクリとやって これから森の方へ歩きます 後ろの方を誰かが走ったような 気がしたので振り返ると 古いかかしが田んぼにひとつだけ 蜻蛉は飛んで行きました 揺れる稲穂に太陽が止まった時 青空が飛んで行きました