神様 もし あなたがいるのならば 何故 僕は生まれたのでしょう 賽の目に怯えて 選んだ道も すべてに意味があるのでしょう 煌めく星 淵(ふか)い闇を照らす様に この言葉が 灰に還るように 刹那空に 散りゆく花火だって 僕の目に焼き付いて 咲いてそして消えゆく あまりに無力で 悔しくて 噛んだ唇 それでもまだ歩ける まだ歩ける あと数ページ程の ラストまで書きなぐって 今日は終わりにしよう 体中に流れる紅いインクで僕を記す 世界(キミ)に忘れられぬように 夕靄(ゆうもや)に透明な翅は揺れて 一瞬を燃やし尽くすように 天の空に 散りゆく蜉蝣だって 命の限り 舞い踊ってやがて涯てゆく あまりに綺麗で 儚くて 溢れた涙は 海へと還ってゆく 神様 もし あなたがいるのならば 何故 僕は生まれたのでしょう きっと腐りゆく軀を眺めながら 最期は笑えるのでしょう? 刹那空に 散りゆく花火だって 僕の目に焼き付いて 咲いてそして消えゆく あまりに無力で 悔しくて 噛んだ唇 それでもまだ歩ける まだ歩ける