冬ながら空に花の散りくるは 雲のあなたに春にやあるらむ 昨日といひ 今日と暮らしてあすか川 流れて早き 月日になりけり 冬枯れた景色の中で ひっそり咲いた花 春が待ち遠しくなるほど 幽霊のように微かにみえる トンビは頂の向こう 憧れふくらむ ふわりふわり落ちてきた かわいらしや 風花 ころり転げたうちに 雲は流れて 明かりが差し込む 春が待ち遠しく思えるのは 冬を経たから 雪溶け大地が顔出し 友のように待っててくれる トンビは頂の向こう 憧れふくらむ 冬がれた景色中である想いを馳せた 遠い都の飾り窓 貴方の笑み 浮かんでは消える 想い出は頂の向こう 憧れふくらむ