白日に眠った雪は目紛しくて 氷面鏡に写る惨劇が瞳を射抜く 冷めた雫は白に混じることなく まるで心を見透かされているよう 朱くなっていく手で掬った風花は 溶けて零れ落ちてしまうだけ もう一度だけ影を追わせて 全てを奪ったあの日を許せないから 時の狭間に蝕まれても 忘れてしまうくらいなら破滅の先へ The scars will never be disappeared where I go 無意識に綴った何気ない幻も 粉々に散らばって氷のように消えた 麗らかに魅せた蝶の戯れが 記憶の神経を萌芽させる 吸い込まれていく沈黙が煩わしい 飽和していく未来が悲鳴を引き裂き 曖昧に醜さを辿るだけ 遠ざかる声追い求めても 熾烈に襲い掛かる現実があるから どこへ行こうと荒む心は もうすぐ憂い忘れて破滅の先へ 朦朧としていく意識の中で 突き刺す冷たさに甘えさせて