優しげな名前のついた日 冷たく光る夜空の下で 泡になって君は消えた やわらかくうねる波の中 涙はごまかされることなく 転がるようにすべり落ちて ビー玉みたいに浮かびながら いつか君のこと忘れて 僕は笑う 知らなかったことも知ってゆく 雨上がりの匂いの残る街の中で 海沿いを歩く昼下がり 失ったものが戻ってくる 目が覚めて夢だと知った 朝の光は眩しすぎて 青く揺れる水の底で 君が笑う 今にも聞こえそうさ 僕は大丈夫だよ 歌うことを覚えたから 優しげな名前のついた日 冷たく光る夜空の下で 泡になって君は消えた 月明かりさえ眩しすぎて いつか僕のこと忘れて 君も笑う 新しい場所へと泳いでゆく 僕はここで 君もどこかで もう大丈夫だよ 歌うことを覚えたから